研修医室に引きこもり

研修医や看護師に役立つことを書いていきます

目が痛い。応急処置のキシロカイン

局所麻酔に使うキシロカインですが、点眼にも使えるようです。

眼科用ではキシロカイン4%というのがありますが、注射用の1%を点眼しても大丈夫なようです。眼科では白内障の手術で使うみたいです。

救急で目が痛いという人が来たときに使えます。

Anker Power Core Fusion 5000が最強すぎる

 

 これ買いました。最高です。

今まで旅行とかするときはUSB充電器、ケーブル、モバイルバッテリー、モバイルバッテリーの充電器(またはケーブル)を持っていく必要がありましたがこれはそれをまとめてしまいます。

 

要するにコンセント直挿しできるモバイルバッテリー兼USB充電器なのです。f:id:minaka66:20170709202726j:image

これとあとケーブル1本持ってればそれですべて大丈夫。

荷物が軽くなりました。

貧血と鉄剤のお話

貧血には鉄剤を。というのはもう言うまでもないと思います。

貧血の鑑別は別にして、出血による貧血に対して鉄剤を投与する場合を考えます。要は純粋な鉄欠乏状態での投薬についてです。

まず知っておくべき知識

・鉄分はFe2+として十二指腸で吸収される

・胃の胃酸でpHが下がっているとFe3+はFe2+に還元される→食後はpH上がっているので不向きなものがある

・お茶・コーヒーのタンニンはキレートを形成し吸収が落ちる

・便が黒くなる。悪心心窩部痛便秘などの副作用

 

 

では鉄剤について

・フェロ・グラデュメット  8.8円 1日2回 空腹時

古い鉄剤です。胃酸の影響がなければ吸収されにくいですので空腹時投与ですがその場合は悪心などの副作用がでやすい。出にくいように徐放性製剤とされている。胃切除後の人やPPI内服している人には使いにくい。除法型なので血中濃度は徐々に上がります。

色が赤い

 

・フェロミア クエン酸第一鉄Na錠50mg  5.6円 1日2回食後

クエン酸と結合し胃内のpHの影響を受けにくくなった薬です。徐放性ではない

食後でも可能であり、PPI内服していたり、胃切除後でも使いやすい。

お茶でも影響を受けにくい

色は白色

 

・フェルムカプセル100mg 8.8円 1日1回食後

カプセルタイプの徐放性でメリットはフェロミアに同じ。1日1回で良いとされる。

水色と青色のカプセル 結構毒々しい

 

・インクレミンシロップ 1日3,4回

小児科でよく使う水剤

甘くて飲みやすい。

 

効果が出るまでの期間ですが・・・

1~2週間で網状赤血球が増える
3~4週間:ヘモグロビンが上昇

と結構時間がかかります。気長に待ちましょう。

フェリチンが回復するまでには3ヶ月くらいかかります。

 

薬価や用法などを考えるとフェルムがどの点でも優れているのでは・・・・と思ってしまいますが、合う人合わない人がいるのでいろいろな選択肢を知っているのが良いです

アスピリン喘息とピリン系アレルギーは違う!

アスピリン喘息

アスピリン喘息、NSAIDs不耐症、NSAIDs過敏症、アスピリン不耐症などとも言います。

ピリン、非ピリンに関わらず、アスピリン、非アスピリンに関わらず、ほぼすべての解熱鎮痛薬にたいしてアレルギー反応を示す。

 

鼻茸や鼻ポリープのある方におおい。嗅覚が低下していることもある。

 

起きてしまったときの対処法

・アドレナリンが有効である

・ステロイドの静注は禁忌!!(注下)

・抗ヒスタミン薬は有効

 

NSAIDs過敏では、コハク酸エステルヒドロコーチゾン(サクシゾン、ソルコーテフ)などの静注で強い喘息発作が生じる。

リン酸エステル型ステロイド(水溶性プレドニン、ソルメドロール)では、ほとんど影響がない

 

以上の理由により、当院では喘息患者さんにはアスピリン喘息かそうでないかにかかわらず、ステロイドを使うならハイドロコートン(ヒドロコルチゾンリン酸エステル)を使うことが多いです。

 

使える解熱鎮痛薬は?

→塩基性NSAIDs(ソランタール、ペントイル、メブロン)や

ペンタゾシン、モルヒネは使用可能

 

カロナールは使用可であるが高用量になると発作をおこすことが多い。

COX2選択的阻害薬 セレコックスは使用可能!!

 

本物のアスピリン不耐症の患者さんは手帳をもって使える薬剤が明記されていることが多いです。

 

ピリン系アレルギー

アスピリンはピリン系ではない!!

アミノピリンやスルピリンなどのピラゾロン系の薬をいう。厳密にいえばNSAIDsではないがNSAIDsに分類されることも

イソプロピルアンチピリンが成分としては市販薬に多く含まれる。

SG配合顆粒、クリアミン、スルピリン、セデスハイなどがこれにあたります。

 

 

自称「ピリン系アレルギー」の人は実際はアスピリン不耐症であってピラゾロン系のアレルギーではないことがおおい!

 

 

研修医 おすすめの本 整形外科救急

ERでみる整形外科疾患に対応するための本の紹介です。3冊あげますがどれもおすすめです。

一番上のは最近出た本です。

どれもよくある骨折とその対応について、シーネ固定にするのか、緊急手術が必要なのか、注意する点などなど写真とともに書かれています。 

よく骨折しやすい場所というのは決まっています。整形外科の医師は受傷起点と痛い部位を聞いて、「それならここが折れてるのでは?」とおもって画像をみるのですぐにわかるわけです。

いずれにせよ救急外来をする整形外科以外の医師、研修医向けです。整形外科医であればわざわざ買う必要はないですが、3年目の整形外科医はまずこれくらいはしっとかないと、という内容です。

 

当直でよく診る骨折・脱臼・捻挫《研修医☆万里小路尚子の当直サバイバル日誌》

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救急・当直で必ず役立つ! 骨折の画像診断 改訂版〜全身の骨折分類のシェーマと症例写真でわかる読影のポイント

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研修医 おすすめの本 レビュー 小児整形外科テキスト

小児整形外科学会が発行している教科書になります。

先天性股関節脱臼から内反足、骨代謝異常まで必ず抑えて置かなければいけない疾患はおおまかにカバーされているので参考になります。

内容はそれぞれ深いところまでは入り込まず、一般整形外科医が知っておくレベルという感じです。

病気について大まかに学び、専門医に紹介するためのテキストという位置づけでしょうか。

値段が高いけどまあまぁ買う価値あります

 

 

小児整形外科テキスト

小児整形外科テキスト

  • 作者: 日本小児整形外科学会,日本小児整形外科学会教育研修委員会
  • 出版社/メーカー: メジカルビュー社
  • 発売日: 2016/12/12
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

中心静脈カテーテルの下大静脈穿孔

こわいこともあるものです。

当院の事例ですが、左鼠径から挿入したCVが腎静脈分岐部で穿孔したという症例です

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急変で60cmのCVしかなかったのでそれを挿入したとのことですが、貫いた感触はなかったとのこと。

白ルートからの逆血がなかったが試しに生食を入れてみると抵抗なく入り、緑、青ルートからは逆血あったので正しく挿入されたと勘違いされたようです。肺動脈塞栓症疑いでしたのでCT撮影し、使用前に穿孔が発覚しました。

 

CVは白ルートが中央にあり、緑や青はサイドから流れるようになっています。なので血管壁にあたり緑や青から逆血がないことはありますが、白ルートから逆血がないのはおかしいんですよね…

 

この方はいったんそのまま経過観察とし、3週間後にCV抜去しました。その後もとくに症状もなかったので助かったという症例でした。静脈なので自然に止血されたのでしょう。

 

この後、当院では特別な事情がない限りは20cmのカテーテルを使用するようになりました。