研修医室に引きこもり

整形外科専攻医になりましたが研修医室に引きこもっています

静脈内区域麻酔のやり方

局所静脈麻酔、局静麻なんて言ったりもします。あまりやる機会もないですが便利な方法なので手順を書き残します。

 

用意するもの

・0.5%キシロカイン 20-30ml ポリアンプでもなんでも。1%を薄めてもいい

・ダブルターニケット 短時間ならシングルでも可

・24Gサーフロー 逆流防止弁のついていないもの

・エスマルヒ 不潔でもいい

 

これだけです。

 

・まずターニケットを取り付け駆血圧は230-250mmHgに設定します。

・2つとも入るか確認してから通常の手順で手背に24G留置針を留置します。22Gでもなんでもいいです。

・逆流防止弁のついていないタイプを使用しているのでキャップをはめて逆流しないようにします。

・エスマルヒを巻き駆血します。このとき中枢側のターニケットを使います。

・キャップをはずし逆流がないことを確認します(この工程のために逆流防止弁なしのタイプが必要です)

・0.5%キシロカインを20-30ml常駐します。細い女性なら20でも足ります。大きい男性だと30でも足りないことがあります。

・腕がまだら模様になったら麻酔がきいてきている証拠です。

・留置針を抜去します。

・おそらく10-15分で麻酔が効いてくるので痛いことをして患者さんに確認します。

 

→手術を開始します。

 

30分位経つとタニケットで締め付けられている腕が痛くなってきます。

そのタイミングで末梢側のターニケットに切り替えます。

末梢側が麻酔がかかっているので痛くありません。

末梢側を駆血して中枢側はデフレートします。

→これでまた30分ほど手術可能に。

 

手術終了後、駆血を解除すると全身にキシロカインが流れていくのでドキドキしますが一過性なので安心してくださいと患者さんに声掛けを忘れない。

 

手術室で10分くらい経過観察すると麻酔が覚めるので帰宅します。

 

とっても簡単なので覚えておいて損はありません。

 

注意点としては、一旦駆血を解除すると、全身にキシロカインがまわるのでもう一度同じ麻酔が使えないことです。キシロカインは極量が意外と少なく1%で20mlと書かれています。やり直しはできないので注意しましょう。