研修医室に引きこもり

研修医や看護師に役立つことを書いていきます

大腿骨否定形骨折

ボナロンなどのビスホスホネート製剤、実は5年ほどしか飲んではいけないって知ってましたか?最近ホットだった話題ですが、私も体験しました。

 

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中央部左側の骨皮質に膨隆を認めます

(患者さんに許可をもらって掲載しています。)

 

特徴としては

ボナロンなどのビスホスホネート製剤を長期内服(5年以上?)

大腿骨骨幹部に弱い外力で骨折が生じる。(立ち上がっただけで骨折したり)

前兆のような痛みが大腿部にある。腰椎疾患と誤解される

ほぼ横骨折で第3骨片を伴わない

両側に発生することも多い。

骨癒合しにくい

などなどです

 

否定形骨折は大腿骨だけかというと、尺骨にも報告があります。

脊椎の変形で前かがみになっているひとが調理台に前腕をついているうちに変形をきたすことで知られているため、台所の、とか料理人の、骨折とかそんな名前だったかと思いますが名前がついています。

 

手術はもちろん折れている方を先に行い、2週後程度を目安に反対側にも予防的に手術をするのが当然になっています(ガイドラインにはなっていないようですが)

骨癒合しにくいのでアクセラス、セーフスは必須です。長期入院となるのでDPCの関係で使いにくいですが、フォルテオやテリボンも使えるとよいです。

 

なによりも予防するのが大事です。

ビスホスホネートは3〜5年で一旦休薬

受傷前に大腿骨に痛みを感じている人も多く、腰椎疾患と誤診されます。

休薬後再開してもよいですが、その期間や同じ薬剤を使うかは結論が出ていません。

 

 

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