研修医室に引きこもり

研修医や看護師に役立つことを書いていきます

インフルエンザと麻黄湯について

タミフルイナビルリレンザラピアクタと抗インフルエンザ薬はいろいろありますが麻黄湯などの漢方についても知っておかなければいけません。重要な論文が2つ。

 

Marsh M; Cell. 2006 Feb 24;124(4):729-40

こちらの論文ではインフルエンザのみならず種々のウイルスについて麻黄湯に含まれる桂皮(ケイヒ)には、ウイルス感染に対して濃度依存性に抑制効果を示すことが報告されている。

 

麻黄湯の成分のうち、桂皮(ケイヒ)と麻黄(マオウ)にはサイトカインの産生抑制の効果が確認されている。
杏仁(キョウニン)と甘草(カンゾウ)には免疫賦活作用があることが報告されている。

 

Dolin,R.:Influenza.current concepts.AM Farm Physician 72-77,1976

この論文では麻黄湯を使用した際の効果について検討

麻黄湯単独群が9人、麻黄湯+タミフル併用群が9人、タミフル単独群が13人、リレンザ単独群が6人。

この4群で結果を比較したところ
・麻黄湯のインフルエンザ感染後の解熱作用は、抗ウイルス薬と同等だった。
・麻黄湯は、インフルエンザ感染後の頭痛、筋肉痛、咳、倦怠感の自覚症状において、抗ウイルス薬と同等の効果が認められた。
・関節痛に関しては、タミフル単独群よりも有意な改善効果が認められた。

 

日経メディカルのこの記事を参考に

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/201202/523756.html

 

じゃ麻黄湯でもいいじゃんとなりますがここで思い出してもらいたいのが葛根湯

 

ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A(カッコントウ) : 一般用漢方製剤 | 製品情報 | ツムラ

ツムラ漢方麻黄湯エキス顆粒(マオウトウ) : 一般用漢方製剤 | 製品情報 | ツムラ

 

ふたつの成分を見ていただければわかるとおり、葛根湯にも杏仁以外の成分、麻黄、桂皮、甘草ははいっているんですね。量は違いますが。

ということで葛根湯を飲んでもそれほど問題なしということにもなります。

 

もう一つ。

麻黄湯や葛根湯はアマゾンで買えます!

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方麻黄湯エキス顆粒 8包

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【第2類医薬品】イトーの葛根湯エキス顆粒 21包

【第2類医薬品】イトーの葛根湯エキス顆粒 21包

 

 どちらとも成分の割合は医療用とかわりませんが量が違います。

麻黄湯は病院で処方されると6gを1日3回にわけてですが

こちらの商品は3.75g

葛根湯は病院で処方されると6.75gを1日3回にわけてですが

こちらの商品は4.5g

になります。少ないので倍くらい飲めばなんとかなるという考えでも市販薬は使えます。病院受診するといくら3割負担とはいえ高いですからね・・・

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