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研修医室に引きこもり

研修医や看護師に役立つことを書いていきます

救急外来でよくみる症例 消化管穿孔

よく見る?かはわかりませんが・・・最近あったので書いてみます。

もちろん具体的な数字などはいじっています。

 

【主訴】

腹痛

【現病歴】

数日前より腹部に違和感を自覚していた。本日XX時突然腹痛が増強し最強となったため救急要請となった。

嘔気あり。嘔吐はなし。排便は普通便が毎日あった。

 

【来院時現症】

HR88 BP160/89 SpO2 98% 体温37.6度(軽度の発熱と痛みによる血圧上昇)

腹部硬い 板状硬 上腹部に圧痛あり。反跳痛あり(明らかにお腹が硬くおかしいとわかる)

Lanz McBurney Murphyいずれも圧痛なし。

腸蠕動音:normal

 

血液検査

白血球とCRPの上昇を認める以外は所見なし

(発症後すぐ来院するためあまり悪化していないことも多い。)

 

画像所見

腹部単純レントゲン:異常をみとめず

胸部単純レントゲン(立位) Free airを認める。

 

腹部単純CT:確定診断

 

 

 

【考察】

消化管穿孔の例です。穿孔部位は胃や十二指腸が多いですが大腸でももちろん穿孔はありえます。

若者ですとストレスによる十二指腸潰瘍からの穿孔がおおく

老人の場合は腫瘍の浸潤による穿孔が多い印象です。

 

お腹が異常に硬いところから疑えるかがポイントです

また、立位の腹部単純レントゲンではfree airは見つけにくいです。

かならず胸部もあわせて撮るようにしましょう。

立位のレントゲンでもわからないくらいのfree airもありえますのでこれも疑わしければCTを撮ることが重要です。

 

 

【治療方針】

原則手術治療となります。緊急手術です。

救急外来での対応としては術前検査(血ガスなど)をしつつ、上部からの穿孔の場合胃管の挿入、PPI投与、セフメタゾールの投与を行い手術を待ちます。