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研修医室に引きこもり

研修医や看護師に役立つことを書いていきます

救急外来でよくみる症例② イレウス(腸閉塞)

当院は夜間救急で平均50人前後、うち救急車10台くらいをみる病院です。

そんななかでも、またこれかぁ・・・というよくある病気があります。前回の感染性胃腸炎しかり。そんな病気を紹介していきます。

 

イレウス(腸閉塞)

 

【主訴】

腹痛 嘔吐

 

【現病歴】

昨晩から排便がなかった。本日から腹部膨満感あり嘔吐を3回、腹痛も出現したため救急を受診した。(もしくは救急搬送となった)

 

【既往歴】

虫垂炎(開腹手術 X年前)

大腸がん(腹腔鏡下手術 XX年前)などなど

 

【現症】

36.6℃ HR 77 BP 130/79 SpO2 98% room(バイタルサインはとくに異常がないことおおい)

腹部膨満 やや硬い 腸蠕動音:金属音、(もしくは減弱)

 

ここまできた段階でイレウスかな?と疑えます。

というか大半の人は繰り返すのでまたイレウスか、と思って救急を受診しています。イレウスで入院歴ありとカルテから情報収集できるはずです。

 

検査としては血液検査と同時に入院して絶食となるためルートキープ

腹部の立位のレントゲン(二ボー像のチェック)、腹部単純CTをオーダーしてあとは入院前検査です。

 

お腹の音を聞いて金属音ではなく蠕動音が減弱していた場合は絞扼性イレウスや麻痺性イレウスの可能性も考えないといけません。

 

いずれにせよCTで評価が必要です。癒着性イレウスなのか、絞扼性イレウスなのかで治療方針がかわります。

一番診なければいけないのは腹水があるかどうかです。

腹水が溜まっている場合は腸管虚血を疑い造影CTを撮影する必要があります。

 

絞扼性イレウスなら緊急手術

癒着性イレウスならイレウス管を挿入しますが深夜できない場合はマーゲンチューブで減圧も可能です。そして絶食にして脱水状態なので多めに補液して経過観察する流れになるとおもいます。

 

救急外来ではよく見る症例で、対応もそれほど難しくないので1年目でもすぐに対応できるようになります。